クレジット・ローンがよくわかるBlog

クレジットカードの1番のメリットは、先にモノを手に入れてから、後で支払うという決済手段であること。

クレジットカードのIC化100%を目指して

日本クレジット協会が2017年12月に発表した「クレジットカード不正使用被害の発生状況」によれば、平成29年1月から9月の間に発生したクレジットカード不正使用被害額は、なんと176億8,000万円にも上るのだそうです。



この不正使用被害額の推移なのですが、平成26年が114億5,000万円、平成27年が120億9,000万円、平成28年が142億円となっており、平成29年は9月時点ですでに前年を上回っているのだそうですよ。
クレジットカードの利用機会が増えている中で、不正利用も同じように増えているのですね。


さて、その不正使用被害額の内訳なのですが、番号盗用被害額が130億3,000万円、偽造カード被害額が25億8,000万円、その他不正使用被害額が20億7,000万円となっているようで、国内・海外でわけると、番号盗用被害額は国内が58.6%で海外が41.4%、偽造カード被害額は国内が40.7%で海外が59.3%発生しているのだとか。


思いの外、海外での不正利用が多くて驚いてしまいますね。


このような不正被害が拡大している中、日本クレジット協会は、カード会社や決済事業者、加盟店にデータセキュリティの国際基準への準拠を求めるほか、加盟店によるカード情報の非保持化を求めてカード情報保護の強化を目指すようで、クレジットカードのIC化を「2020年3月末までに100%を目指す」ということです。


ちなみに2017年末時点でクレジットカードのIC化は77.3%に達しているのだそうで、100%IC化を達成した企業も84社と増えていて、2020年までには達成できそうだなと思っていたら、どうやらこの達成率は、当初の目標からは遅れているのだとか。


世界と比べ、日本のキャッシュレス決済は遅れているので、世界からの遅れを取り戻すためにも、ぜひともカードのIC化が進んでいって欲しいですね。